スナックのおばちゃんをマーケティング屋が分析してみた

ブログの内容が古いスタイルで更新し続けていると評判の丸福ラボです。
今回はスナックのおばちゃんがなぜ人として魅力的なのかを分析してみたいと思います。
なんでも分析してしまいたくなるのはマーケティング会社のサガなのか。知らんけど。
スナックのおばちゃんを分析
分析の前提条件
おばちゃんの定義
ここでのスナックのおばちゃんの定義は下記とします。
・人生経験豊富という意味で、40代以上の女性または女性的な内面的要素を持つ人。
・人とのお喋りが好き。
・酸いも甘いも経験し、それらを糧とした前向きな人。
スナックのおばちゃんの種類
お店によって、おばちゃんにも個性があります。あくまで筆者の独断と偏見による分類です。
・癒し系おばちゃん:「あんた、今日も頑張ったね〜」が口癖。甘えていいよオーラがすごい。
・番犬系おばちゃん:常連さんを守るのが使命。変な客は即刻退場。
・姉御肌おばちゃん:「今度な、ええ話があんねん」と、なぜか転職や縁談の話が豊富。
・占い系おばちゃん:「あんた、最近運気上がってきてんで!」不思議と当たる。
どのタイプも、ペットと同じく無条件の愛情を持って接してくれます。考えてみたら、スナックのおばちゃんって、人間界のセラピー犬なのかも知れません(適当)。
スナックのおばちゃんの魅力を洗い出し
スナックに行くお客さんは老若男女いますが、中央値を取った時のおばちゃんの魅力は、下記のようになるかと思います。
・いつ行っても必要以上に迎えてくれる。
・酔った勢いでの行き過ぎた発言も楽しい発言も、一旦吸収して、みんなが平和になるように返してくれる。
・忙しくても苦しくても、いつもフラット。自己ブランディングは怠らない。
・場の回しや仕切りが上手い。お店全体をよく見てる。
・時々出てくる辛酸舐めた豊富な人生経験話。
お店の状況や創業年数、環境などで状況は異なりますが、一旦中央値はこのようになると思います。
私が良く行くお店は、大阪や神戸のスナックなので、エリアによっても全然ちゃうと思います。
情報の入出力フロー図
おばちゃんは最初からおばちゃんやった訳ではありません。自身や、お客さんや、環境から聞く人間模様を経験値として吸収した結果、スキルアップして、魅力的なスナックのおばちゃんに変化する訳です。
しかしそのフローは、おっちゃんでも、スナック以外のおばちゃんでも獲得するフローです。
ではスナックのおばちゃんとそれ以外では何が違うのかを下記に図解します。
スナックのおばちゃんのフロー

・楽しい話を聞く→楽しい返しをする→客が楽しい→お店が潤う。
・心無い言葉を投げられる
├→誰も悲しまず、楽しくなる返しをする→客が楽しい→お店が潤う
└→心無い言葉で傷つく→悲しい・腹立つ
├→様々なお客さんからの相談への引き出しに使う→聞き上手→お店が潤う
├→演歌を歌う際の感情の入り方が上手くなる→感動で客泣く→お店が潤う
├→人生経験豊かな深い顔になる→ハロー効果がエグい→お店が潤う
└→客があまりにもひどい場合のみ追い返すまたは出禁
と、どこを見ても生産的な生き方をされていることが分かります。
一般のおばちゃんのフロー

・楽しい話を聞く→楽しい返しをする→楽しい。
・心無い言葉や悪口を言われる
├→自身が傷つきたくないのでその場を離れる
└→悲しい・腹立つ
├→お友だちや仲間と共有して憂さ晴らし
└→お友だちや仲間に悪口の発信者の悪口や悪評をばら撒いて憂さ晴らし
└→聞いた人がネガティブな情報を拡散
一方こちらは、何も生産的な点がなく、社会にとって悪い影響しかありません。
おっちゃんのフロー

・楽しい話を聞く→楽しい返しをする→楽しい→ビール飲む。
・心無い言葉や悪口を言われる
├→自身が傷つきたくないのでその場を離れる。
└→悲しい・腹立つ
├→お友だちや仲間に悪口の発信者の悪口や悪評をばら撒いて憂さ晴らし
└→直情的に喧嘩になる。
こちらにも、何も生産的な点がなく、社会にとって悪い影響しかありません。
ストップザ・悪口w
この対比表作ってて自分は何をやってるんだと思った一方、スナックのおばちゃんはとても生産的ということが分かります。
このスナックのおばちゃんの情報のフローはペットの情報行動に似ています。
ペットは基本的にどうアクセスしても受け入れてくれます。嫌な表情も他傷行動もせず、ただ受け入れてくれます。
人の「恐怖」や「嫌だ」という嫌悪は、相手からの大小あれど、「悪意」を感じる時に生じる感情であり、ペットもスナックのおばちゃんも、出力だけ見ると同じです。
また、耐えられない場合にのみ出力される「出禁」と「吠える・噛む」という行動がある点も同じです。
筆者は大変ペット、特に犬が大好きで、犬の素晴らしさや不思議さは日々感じています。時にその態度や対応は、神がかっているとしか考えられない時すらあります。
即ちスナックのおばちゃん=神がかった存在であると言えます(ほんまかいな)。
さいごに
今回はスナックのおばちゃんをマーケティング的に、要素分解してみました。
10分ぐらいで書いた記事だけれど、スナックのおばちゃんへのレスペクトを込めて書きました。
スナックに行ったことがない人も、この記事を読んで行ってみたいなと思ってくれたら嬉しいです。
みんなスナックに行こう(笑)
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